
この写真は、今日訪問した老人施設のエントランスに置かれている、熱帯魚の水槽です。
熱帯魚の水槽を置いている施設は多く、おそらく、鮮やかな色彩の魚達が泳ぐ姿を見て、入居者やそのご家族が心癒されるように配慮できたり、施設のイメージを視覚的に明るくするためなんだろうなと思います。
私は、お部屋の中に居なくてはいけない老人達を訪問するほうなので、鑑賞魚が泳ぐ水槽をみると閉塞感を感じてしまいます。実際、どこの施設でも、水槽の前で立ち止まったり、見入ったりしている老人を見た事がありません。
今日もこの水槽の近くの長椅子に腰掛けて、105歳と102歳の超高齢御夫人達が、ニコニコ談笑されていました。大きな声で。どちらも私の患者様です。
お二人とも自室にとどまることなく、お部屋からお散歩?に出かけられるため、訪問しても不在が多く出会うのに大変です。そして少々しんどくても、痛くても愁訴を口に出されず、常に笑顔です。体調を少し崩しされても、しっかり休み、体調管理がお上手です。驚く速さで復活されます。そして、出されたお食事を、感謝の言葉を発しながら良い姿勢でニコニコ食べておられます。
こういう方々の日常の行いに、究極のアンチエイジングの秘訣があるのだろうなぁと、毎回思い知らされます。若さと免疫力を維持する生き方が大事ですね。
「あ〜しんど、あ〜しんど」と今日もついつい言ってしまいましたが、自分を慰めているようで、実は老いに向かう呪文のような言葉なので、言わないように気をつけたいものです。