OTC類似薬が「保険外し」になりそうな件

老人施設に飾ってあった紫陽花の鉢植えの写真です。私は紫陽花はこういうブルーのが一番好きです。そして今から書く内容は、このお花とは全く関係のない、懸念事項についてです。

お題の「OTC類似薬」とは、、市販薬(OTC薬)と類似の有効成分を持つ処方薬のことです。現在、日本のあの3党により、使用頻度の高い処方薬ばかりを保険から外されようとしています。ネットで調べたらそのリストはすぐ出てきますが、

アレルギーの薬や痛み止め(ロキソニン)、保湿剤(ヒルドイド)、目薬、ステロイド軟膏類、下剤(マグミット)などなど、28有効成分の使用頻度の高い薬剤です。今まで1〜3割負担で患者様が使用できたのに、いきなり10割負担することになります。薬剤費のみでなく、調剤基本料や技術料といった全ての費用が自己負担になり、保険診療の枠組みから完全に外されるということです。薬剤によっては価格が数十倍になり深刻です。政府の医療費削減政策なのでしょうが、ずいぶん乱暴で浅はかなやり方だと思います。

軽度の疾患はセルフケア、セルフメディケーションで対応しましょう!との、大義名分を掲げていますが、「日本国民の命を財務省がコストで扱っている」ということであり、「保険あるのに給付しない」ということであり、「医師による診断、処方という医療行為そのものを否定」しているということだと憤慨します。

上記の薬剤は一見、自己判断で使用しても大丈夫な薬に思えますが、決してそうではありません。自己判断で漫然と使用すると悲惨な結果を生む薬剤ばかりです。

一つ一つの例をあげて説明したいですが、長くなるので控えます。

訪問診療でも上記の薬を必要とする老人がとても多いですが、必要最小限しか処方しません。できれば、処方しなくて良い方向に調整していきます。そのために診察をして、時々、血液検査をします。薬を使う以上、専門職による継続的な管理は不可欠と思います。それを自己責任にするのは無謀です。

それにしても最近「外国人超優遇、日本人負担増し増し」の政策が露骨すぎます。

日本に住む裕福な外国人は高額医療が受けられて、貧しい日本人は必要最低の薬すら買えないという構図を想像してしまいます。

7月の選挙は、その3党以外を、よく考えて投票しようと思います。